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上ナシ珈琲では、Kona Coffeeの最上等級”エクストラファンシー”の生豆と焙煎豆のみを取り扱い販売しています。
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こんばんは、コーヒー豆や🫘「上ナシ」のフーテンМです。

私たち上ナシ珈琲は、毎週1回か2回、翌週の出荷分を見繕って焙煎所で焙煎を行います。
10㎏の直火焙煎機でおおむね10回から14回くらい、合計で100㎏前後のコーヒー生豆を毎週焙煎します。
その時の様子はインスタに時々挙げてるんですが、今どき風に工夫もなく、加工もせずにそのままアップしているので味気ない無味無臭の動画になっています ザンネン(๑•́ ₃ •̀๑)
謙遜して言ってるんじゃないですよ、正味の話です(。ŏ_ŏ)
ほら思ったでしょ、ホンマに無味無臭だわってね🤤
焙煎を始めたのは2016年の暑い7月からだったので、これを書いている時点で8年目で2025年7月で9年目を迎えるってわけです。
2016年7月の主な出来事
●第24回参議院議員選挙の投開票
与党の自民党と公明党が改選121議席のうち70議席を獲得して勝利●世界各地で大ブームを巻き起こしているスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の日本での配信が始まる
●東京都知事選挙の投開票
小池百合子が大差で初当選、初めての女性都知事に。
毎週の焙煎で目指すのは「いつもと同じコーヒーの味の再現」でとにかく「クリアな味」です。焙煎度合いは生豆によってそれぞれ違うけれど、それぞれが抽出した時に「クリアな味」、すっかりというのか飲みやすく、喉に引っかからない感じを焙煎開始当初から目指してきました。

お客さんの好みは千差万別ですから、コーヒーの焙煎に1つだけの正解はないはずですが、飲んだ時にフルーティーだけど喉になにがしかの余韻が残ったり、濃くまた苦くてコーヒーを飲んだ後に思わず水を飲んでしまうような後味にならない「すっきりした」コーヒーを!と考えてそれぞれの豆の焙煎度合いは決めています。

その結果なのかどうか、動作は毎週毎回たぶん同じで、違う日の動画を見ても、代わり映えしないんですな。ただそれを恥じてはいないです。
生豆を焙煎機に投入して、いってらっしゃい(〃⌒▽⌒)ノシ からはじまり
耳を澄ませ ドラムで生豆が廻る音を聴き 焙煎時間を気にして コーヒー豆の色と焙煎機の温度計を見て 最後にバシャーで ( ᴗ͈ˬᴗ͈)おかえりなさいませっ♬
これらの同じ動作の繰り返しといっても、単調でもないんです。
行う動作は同じ、単調としても、コーヒー生豆は生き物でもあるんで、気温や湿度、空気の乾燥具合、外の風の強い弱い、生豆の含む水分量も違う。ニュークロップでもまた違う。ガスの機嫌も数値通りとは限りませんし、焙煎機のご機嫌もその日によって違います。生豆の投入温度も、中点も、125℃、160℃、1ハゼ、2ハゼの到達時間も毎回、同じ種類の豆でもその日によって少しずつ変わります。
ああ、そういえばコーヒー生豆の仕入れの値段も変わりますなあ
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✨米国NY🫘コーヒー先物✨
2025年2月15日 🕰03:15
1㍀(453.592g)=4.1975 US㌦
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その中でボクたちはコーヒー豆や🫘ですから、先々週とも先週とも同じコーヒー豆を店舗さんにお届けするのがボクたちの使命です。
もう7年前くらいになるか、焙煎を始めてしばらく経った頃ですが、ボクたちがコーヒー豆を卸している店舗さんからお客さんがテーブルに残して帰られたというメモ書きを写真に撮って送ってくださったんです。
名前も書いてあったのでそれは消しておきます。

テーブルに置いてあったであろうナプキンに書かれた言葉
「コーヒーの芳しい香りいたみいります」
これは忘れられないですなあ。
では問題です。
「芳しい香り」とは「ナント読むでしょうか?」
答えは各自調査でお願いしますよ(๑´ڡ`๑)
コーヒー豆って国際的な商品ですよね?
産地があって、コーヒー農家があって、栽培、収穫、精製、梱包、出荷、輸出輸入業者、船便や飛行機便、商社にコーヒー豆卸業者、焙煎業者、抽出して提供する喫茶やカフェ….etc 無数といってよいくらいの人がかかわって消費者に1杯のコーヒーとして提供されます。コーヒーだけじゃないけど、こうした国際的な世界を股に掛けた商品があなたに1杯や1袋で届けられるのってまさに奇跡の連続の結果です。

私たち上ナシのコーヒーを飲んでくれた人がいたとして、その人が再び上ナシのコーヒーを飲む確率ってどれくらいなんだろうか?
人気の商品はリピートされて繰り返し飲まれるわけだけど、上ナシのコーヒー豆を飲むのは生涯で1回っきりって可能性も結構あるんじゃないか。もっといえば、生涯一度も上ナシのコーヒーを、ハワイのコナコーヒーを、コナコーヒーのエクストラファンシーを人生で一度も飲まない人もかなりいるはずです。

100%コナコーヒーを味わってほしいと立ち上げた上ナシ珈琲だけれど、自分たちの力及ばずお届けできずに人生を終える人も多くいると自覚しています。
プロ野球の一流有名選手が目の前の一試合を気を抜かず全力でプレーするのは、また怪我をしててもなんとしてでも試合に出場しようとするのは、今日この球場にもしかしたら人生で1回だけ機会があって自分を見に来てくれている人がいるかもしれないから・・・という話を聞いたことがあります。生涯で1回のチャンスかどうかはのちになってみないとわからないけれど、その機会を奪ってガッカリさせたくないからと。

野球をするのが仕事ではあるけれど、もしかしたらたった1回っきりの機会かもしれないと考えるその思いは、コーヒーを通して考えればボクたちも同じです。
コーヒー豆や🫘なので、コーヒーを飲むお客さんに直接接する機会は少ないけれど、生涯で私たちのコーヒーを手にするのは一度きりかもしれないと思って焙煎しています。そのことを改めて教えてくれたのがお客さんがテーブルの上に残してくれたナプキンの言葉でした。
これを見せてもらったから、ボクはここまで焙煎業を続けられたのかも・・・🙇♀️と、いつも思う。このお客さんの声がボクたちに届いたこともホントたまたまの奇跡だったと思いますし。

メモを残して帰ったお客さんはもしかしたらもう覚えていないかもしれないけれど、僕たちにそれが届いて、ボクたちにとっては忘れられない焙煎業のモチベーションになっていることも奇跡なんじゃないか🤣
あれから7つか8つか年齢を重ねたけれど、
今日も
同じ服着て
同じ動作して
いつもと変わらぬ味になっていると信じて
また明日もコナコーヒーをお客さんのところに( `・∀・)ノシ))イッテラッシャ──イ しようと思う今日この頃です。
奇跡なんてそうそうあるもんじゃない!というけれど、実は意外と日々の生活は奇跡の連続の上に成り立っているんじゃないのかなあ。
How do you think of me?
